マイセン窯
フィギュア(置物)
『ハーレクインとコロンビーヌ(ロシアン・バレエ)』
1920年頃
ドイツ
芸術家パウル・ショイリッヒが制作した
当時のマイセン窯を代表する傑作で
しかも
非常に入手困難なオリジナル・モデル・・・
顔の表情や手の仕草に独特の表現力があり
優しげな色合いと柔らかな曲線が特徴的な
マイセン・コレクター垂涎の
素晴らしく存在感のあるフィギュア作品です!!!
1920年頃 ドイツ
底部に窯印有り
サイズ : 高さ 約 28.2cm 幅(台座) 約 15.0cm
モデル・ナンバー(型番) : D287
コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、
ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、
世界中どこの市場でも容認しています。この作品にも、厳密に診ると修復が有るかもしれませんし(もし修復されている
とすれば、非常に上手く修復されている事になります)、更に詳細に診れば、微小な当たりや引っかき傷等も
有るかもしれませんが、鑑賞上の妨げになる様な大きな瑕疵(かし)は無く、
約90年前に制作されたフィギュア作品にしては、充分に満足のゆく、大変に良好な状態を保っています。
※ 形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、
窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。
しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、
わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。
ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、
マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、
明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。
この 『ハーレクインとコロンビーヌ(ロシアン・バレエ)』 は、
マイセンのユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)期に
活躍した芸術家パウル・ショイリッヒが、マイセン窯のために
1919年から1923年の間に制作した非常に貴重な
「オリジナル」と呼ばれる作品です(「オリジナル」と呼べるモデルの型番は「D287」です)。
このモデルは人気定番作品となったために、その後も作り続けられましたが(それらの型番は「A1005」
もしくは「73306」です)、本作品の様なショイリッヒの初期オリジナル作品は
非常に貴重で、その価値も全く異なっています。
※ 専門家の鑑定を経ないで直接出品できるフリーマーケット的なネット・オークションでは
仕方ないのかもしれませんが、明らかなニセモノをはじめ、部位が欠落していたり
キャンセル・マークをパテで埋めて偽装した様なマイセン・フィギュアの欠陥作品が、
その事実を隠して出品されているケースをよく見かけますので、何卒、お気を付けくださいませ。
※ 将来、もし、修復をご希望の際は、日本国内の優秀な修復家の方を直接ご紹介いたします。
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。
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